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KLEW - イベントのチケット保有者だけがコミュニケーションできる技術で特許を取得。
発売元を超えて、イベント出演者とチケット保有者だけのコミュニケーションを実現。
株式会社Kultureが提供する、新たな音楽ライブ体験を実現するプラットフォーム「KLEW」(読み:クルー)は、ライブ出演アーティストとチケット保有者のみが参加できるコミュニケーションサービスです。このたび、ライブイベントと連動したコミュニケーション制御技術に関する特許を取得いたしました。
今回取得した特許は、対象ライブのチケット保有者のみをKLEWのシステム上で認証し、認証されたユーザーのみが投稿・閲覧できる専用チャンネルを開放する仕組みに関するものです。これにより、ライブに出演するアーティストと認証されたユーザーだけが参加可能な、デジタル上のコミュニケーションを実現しました。
なお、KLEWではチケット保有の判別にあたり、お客様に当該ライブのチケット画像をアップロードいただき、AIを活用して券面情報を解析しています。これにより、発売元や発券元を問わず、どのようなチケットでもスピーディーかつ正確な判別が可能となっています。
KLEWが解決する課題と提供価値
株式会社Kultureが考える、アーティスト活動における本質的な課題のひとつに、「ライブに来場するロイヤリティの高いお客様の情報を当事者であるアーティストやアーティストマネージメントが十分に把握できていないこと」、そして「その情報を活用できていないこと」が挙げられます。
この課題を解決する第一歩として、ライブに来場するお客様の情報を効率的かつ正確に取得して、そのお客様がライブと合わせて体験したくなる仕組みを提供する必要がありました。そのために生まれたのが、出演アーティストとライブチケット保有者だけが参加できる「チャンネル」という機能です。
まず、チャンネルに入るために、お客様はお持ちのチケット画像をKLEWへアップロードする必要があります。そして、アップロードされたチケット画像を大量かつ正確に判別するために、KLEWではAIによる独自のチケット認証機能を有しています。
そして、該当するライブのチケットを持っていると認証されたお客様だけが入ることのできるチャンネルは、ライブ出演アーティストとお客様だけが参加できる限定的なコミュニケーションスペースです。ここでは、アーティストとお客様との交流はもちろん、お客様同士の会話や、アーティストからの限定コンテンツの提供も可能です。
アーティスト及び、アーティストマネージメントの皆様におかれましては、KLEWを活用することで、ライブに来場するロイヤリティの高いお客様のエンゲージメントを向上させることができます。さらに、スーパーメッセージという投げ銭機能により、ライブごとの収益向上も見込めます。
特許の概要と技術的独自性
株式会社KultureがKLEWについて取得した特許(特許第7691202号)は、ライブイベントのチケット情報に基づき、正規の参加者だけが特定のチャンネルにアクセスできるよう制御する管理技術に関するものです。
この技術では、ライブのチケットに記載された情報(公演日や出演者名など)を画像などから読み取り、それをKLEWのサーバーに登録されたイベント情報と照合することで、実際にライブチケットを保有するユーザーだけを認証します。照合が成功したユーザーに対してのみ、チャンネルへの投稿や閲覧が許可される仕組みです。
また、イベントごとに複数のチャンネルを設けて管理・運用できる構造を備えており、ライブツアーや複数公演を対象とした施策にも柔軟に対応可能です。
こうした設計により、KLEWが用いるこの技術は「イベント参加の証明」と「限定的な交流空間の提供」を両立させる、音楽ライブ体験の新しい形を支える技術として、高い独自性を有しています。
<特許情報>
特許番号:特許第7691202号
発明の名称:管理装置、管理方法及びプログラム
出願日:令和6年9月24日(2024年9月24日)
登録日:令和7年6月3日(2025年6月3日)
KLEWの導入実績
KLEWは、同一公演のライブチケットを保有するお客様同士やお客様と出演するアーティストだけがデジタル上でコミュニケーションを取れる国内初のプラットフォームとして2024年11月にリリース。
最も熱量の高いファンが集まる「ライブ」のチケットを、ファンコミュニケーションへと進化させることで、アーティストとお客様の新たな繋がりや、ライブ体験の向上を目指しています。
リリース後は、The Novembers、君島大空、BABYMETALをはじめとする36組のアーティスト、64公演で導入されました。「VICTERA PETA」や「StoriAA」など複数アーティストが出演するイベントでも導入実績があります。
チャンネルでは、ライブ前にはアーティストからリハーサルの様子やツアー現地でのオフショットが共有され、お客様の投稿からもアーティストと共にライブへの期待感が高まっている様子が伺えます。
ライブ直後にはアーティストから限定メッセージやセットリストの共有、お客様からも熱い感想が投稿されており、同じライブを体験したからこそ生まれる一体感や余韻が共有され、SNSとは異なる空間としてお楽しみいただいています。
また、チケット購入者特典として、KLEW内で限定のコンテンツや情報を公開したり、スーパーメッセージのお礼として会場で特典を配布したりする事例も出てきており、アーティストのニーズに応じた使い方も増えています。
今後の展望
現時点のKLEWは、これまで「入場券」として機能してきたチケットを、ファンコミュニケーションへのきっかけへと進化させるプラットフォームです。
今後は、ライブに来場するお客様の情報をポジティブな形で取得し、将来的にはアーティスト及び、アーティストマネージメントに対して、来場者分析やエンゲージメントの可視化をもとに、ライブへの再来訪促進や新規ファン獲得へ貢献していきます。
また、お客様に対しても、新しいライブとの出会いや、よりライブを楽しむことができる体験の提供を目指して参ります。
KLEW 関連リンク
■KLEW https://klew.jp/
■KLEW導入ご検討の方へ https://klew-for-artist.studio.site/